kantenの日記

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人は主観的正義と客観的正義の狭間で惑うもの 〜相対主義的視点を持つ者は等しく悪なのか?〜

集団主義によって生み出された絶対的正義、もしくは絶対的な悪。その二項対立を何の疑いも無く漠然と信じている者達が歴史上事件を起こした事例が無かったと本当に言えるだろうか?その正義観はまず何に立脚しているのか?悪の汎用性とは何を意味する言葉だったろう?

社会的見地、人道的な見地、そしてそれ以外にも、世の中には様々な正義がある。だから正義という言葉を唯一無二の絶対的なものとして前置きも無しに用いる人が居た場合、まずはその相手がどの様な観点から正義を論じているのかを知らなければ話は不毛になる。何を絶対的なものとするかという考えそのものが1つの宗教的なものであるのだから。

異なる価値観を持つ他者と可能な限り共存を望むのであれば、相手に踏み絵を迫るような行為は必要に迫られ、かつ正当な理由が無い限り極力避ける事だ。

集団が個人に対し興味本位でそれを行う事は時として相手に屈辱感と敗北感を与える目的で行われる。

そのような行為は世俗主義では無い者達にとっては特に侮辱的なものだろう。